教会形成のルール② 「伝道理念十二戒」

 モーセの十戒』・・・わたしの契約を守るならば、私の宝となる。 - マリアテレジアの独り言



「伝道する」ことは、教会にとって楽なことではない。

 

たとえそれが主イエスによって命じられていることでも、伝道には軽微であっても「迫害されること」が含まれている。

 

チラシを配ったり、友人や知人を礼拝に誘ったりなどすれば、「引かれる」ことや、拒否されることも多い。

 

教会役員会であっても、無意識的に伝道を嫌がることもありうる。

 

伝道は人間の自然本性にとっては、「抵触する」側面があるからだ。

 

そこで、多くの人は「伝道という働きは、そのための賜物や力がある人がすればいい。自分にはそれがないから、しなくていい」と考えるようになる。

 

だが、教会がこうして伝道に対して否定的となり、消極的になるなら、もはや教会に残されているのは、将来的には「死」だけだ。

 

イエス・キリストの大宣教命令に背反しているからだ。

 

伝道は教会の「多くあるなかの一つの働き」ではなく、「教会の使命そのもの」であって、「伝道なしには教会なし、教会なしには伝道なし」の関係性にある。

 

以下に教会形成の実践領域での伝道について、理念型的に文言をまとめてみた。

 

かなり先鋭化された表現が多く、一部「言い過ぎ感」がするところもある。

 

ただ、本質を深くえぐるために、そういった表現をあえて取り入れている。

 

こういった理念を教会が一致して推進をすることができるなら、教会の将来は開かれるだろう、というエッセンスのみの「青写真」に過ぎないが、ご参考にして頂ければ感謝である。

 

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〈伝道理念 十二戒〉

 

 1 (    )教会は伝道、即ち神の御言葉の広がりと深まりのために建てられています。

 

2 当教会は伝道を最優先として、公にまた個人的に神を礼拝します。

 

3 当教会の財政・建物・備品等は伝道のためにあり、そのために使用されます。

 

4 当教会の役員会は伝道のためにたてられており、伝道の前進のために協議します。

 

5 当教会の教職は伝道のためにたてられており、伝道の前進のために奉仕します。

 

6 当教会の信徒は互いの喜びのためばかりか、伝道のためにたてられています。

そのため礼拝と交わりを喜ぶばかりか、伝道のための学びと実践を担います。

 

7 当教会の各委員会や交わりは互いの喜びのためばかりか、伝道のために置かれています。

そのため活動と交わりを喜ぶばかりか、伝道のための学びと実践を担います。

 

8 当教会のすべての学び会や祈祷会は牧師・役員・信徒がイエス・キリストへの信仰に

おいて成長し、伝道の学びと実践を担うことができるように置かれています。

 

9 当教会のすべての活動の目的は、主イエス・キリストの大宣教命令に従って伝道することに集約されます。当教会の他のどのような課題も、この視点から理解されるべきです。

 

10 当理念に従って教会形成される限り、当教会はイエス・キリストの約束の力により、将来への祝福された道を完全に保証され、あらゆる困難を乗り越えることができます。

しかし、当教会の教職・役員会・総会がこの理念に反して意志決定をすることは、神の託された使命を自ら拒否することです。自らの決定で主イエス・キリストの大宣教命令に背くことにより、長期的な衰退と、最終的には教会の死への道を開くことになります。

 

11 当教会の役員会に選挙されて教会形成に参与する者は全員、当理念について就任時最初の役員会で同意しなければなりません。

役員会で伝道理念における一致がないことは、教職の牧会の継続を困難にさせるばかりか、教会の将来をも閉ざすものです。役員会で理念における不一致が生じた場合、教職もしくは役員会は教会総会を召集し、総会議員は事情を聴取のうえ、互いの不一致の調整をはかり、場合によっては教職と役員会に進退を問わなくてはなりません。

 

12 当理念に反した発言が役員会や総会でなされ、教職や複数の証人からその発言の誤りが指摘され、その誤りが聖書的・信仰的に実証されるなら、発言者は神と会衆の前で訂正をしなくてはなりません。

 

 以上の戒めを一致して守ることが、当教会の新しい将来の礎となることを、聖書に基づき、イエス・キリストの御名によって宣言します。

 

 


齋藤真行牧師の説教・牧会チャンネル

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